みなさんファイルコイン(Filecoin/FIL)をご存知でしょうか?
世界中の空きストレージをブロックチェーンの技術でつなぎ、
コンテンツを分散管理していくプロジェクトで、
そのネットワークに貢献した人に支払われるのが
ファイルコインになります。
ファイルコインは2020年の10月にメインネットがローンチされる予定で、
今のタイミングであれば莫大な先行者利益を得られると話題で、
2020年で最も注目されている仮想通貨です。
本記事では、ファイルコインとは何か
ファイルコインがなぜ注目されているのか、
入手するためにはどうすればよいのかなどを
詳しくご紹介します。
※ファイルコインは私の記事の中で最もリスクが高い商品です。
※購入するかどうかは自己責任でお願いします。
Contents
ファイルコイン(Filecoin/FIL)とは何か?
ファイルコインは冒頭でも簡単に述べましたが、
ブロックチェーン技術を使った分散型ストレージを
維持した人に支払われる報酬となります。
キーワードはIPFSです。
分散型ファイル共有システム:IPFS
ファイルコインを生み出す元となる、
ブロックチェーン技術を使った分散型ファイル共有システムのことをIPFSと言います。
IPFSはInterPlanetary File Systemの略で、
Protocol Labs社のJuan Benet氏が考案した分散型P2Pファイル共有システムです。
ネットワーク上でデータをやり取りするための新しいプロトコルと言えます。
現在ネットワーク上のデータをやり取りするプロトコルはHTTPが一般的です。
HTTPはロケーション志向型のプロトコルといって、
各々のファイルはどこかのサーバーに格納されていて、
そのファイルが欲しい人は、サーバー管理者へリクエストを送り、
サーバー管理者がそのファイルを提供するという形です。
サーバー管理者に権力が集中することとなり、便利な反面、
サーバー管理者の負担や権力が大きいというデメリットもあります。
これを根本的に解消するための仕組みがIPFSです。
IPFSはコンテンツ志向型のプロトコルで、
あるファイルが欲しいと思った時に、
それがどのサーバーに格納されているかを意識せずに、
こういったファイルが欲しいというコンテンツの内容を直接指定して
ファイルにアクセスする仕組みとなります。
つまり、コンテンツの内容がハッシュ化されていて
ハッシュ値でアクセスするイメージです。
IPFSのメリット
上記の通りコンテンツの内容がハッシュ化されており、
ブロックチェーンのネットワーク上に保存されるため、
コンテンツの改ざんに強く、障害にも強いです。
コンテンツの内容が少しでも書き換えられるとハッシュ値も変わってしまうため、
コンテンツの内容が正しいかどうかがすぐにわかります。
また同じファイルをブロックチェーン上のネットワークに分散して保持するので、
特定の場所にアクセスが集中してしまっても、他の場所から取得することができます。
またロケーションが近い場所から取得することでダウンロード速度も上がると思われます。
あとはファイルが世界中に分散されることで、特定の権力による検疫が困難となります。
中国など規制が厳しい地域ではこのIPFSへの期待が高まっています。
まとめると世界中でファイルを平等に安全に長期にわたって共有していける技術
というのがIPFSとなります。
IPFSはすでに利用されている
上記のようなメリットがあり、次世代のファイル管理システムと言えるため、
多くの企業がIPFSに興味を持っています。
そしてすでにIPFSを使ったサービスが存在しています。
NetflixなどもIPFSに積極的に取り組んでいるとのことです。
下記はIPFSのカオスマップになります。
現在のweb系の企業がIPFSへの参入を表明しているのです。
IPFSが将来のweb業界を担っていくと言っても過言ではないかもしれません。
IPFSを維持するために必要なのがファイルコイン
上記のようにIPFSは素晴らしい仕組みなのですが、
この仕組みを維持していくためには、高性能なストレージが必要になります。
この高性能ストレージを維持するメリットがないと、
企業がお金を出してはくれません。
そこで出てきたのがファイルコイン/Filecoin/FILです。
FilecoinはIPFSのネットワークに参加してノードを立てて、
ファイルの分散管理に協力した報酬として与えられる仮想通貨となります。
ファイルコイン(Filecoin/FIL)の仕組みとは?
ファイルコインは、IPFS上でのファイル共有システムへ貢献した見返りとして
得られる仮想通貨ということでしたが、具体的にどのように報酬が発生するのでしょうか?
下記の図によると、
ファイルコインでは、最初にユーザがファイルを保存するために、
ストレージマイナーにファイルコインを支払います。
ストレージマイナーはブロックチェーン上にファイルを保存し、
長期的に管理を行います。
ネットワークは常にマイナーが正しくファイルを保管していることを検証します。
そしてユーザがファイルを取り出したくなったらストレージマイナーに
ファイルコインを支払い、ファイルを取得します。
ファイルコイン(Filecoin/FIL)を入手する方法
ではファイルコインはどのように入手すればよいのでしょうか?
入手方法は3通りあります。(実際には1択ですが・・・)
1、ICOで購入する(購入できた)
2017年にICO(Initial Coin offering)で
ファイルコインを購入することができました。
ただし、これは「米国国籍」であること、
そして「総資産額1億ドル以上の投資家」、もしくは、
「年間で20万ドル以上の利益を出したことがある投資家」
限定で行われたため、個人投資家が参入することはほぼ困難でした。
ちなみにこの時の資金調達額は、歴代2位となる282億円だったそうです。
暗号資産関連の投資会社やシリコンバレーを代表する企業、
SKYPEなどの大手企業、スタンフォード大学がこの時のICOで投資をしています。
あとこのICOで購入されたコインにはロックアップといって、
メインネットがローンチ後6か月間は売ることができないということで、
上場直後に売られて大暴落ということもないとのことです。
2、取引所で購入する
ファイルコインは仮想通貨ですから、仮想通貨の取引場で購入します。
が、現在まだメインネットがローンチされていないこともあり、
現物の取引を仮想通貨の取引所で行うことはできません。
(先物市場には上場しています。)
今後メインネットのローンチに合わせて、複数の仮想通貨取引所で
取引が開始されるかもしれません。
現在候補に挙がっているのはCoinbase、Geminiとのことです。
詳細が分かり次第追記します。
3、マイニングを行う
ビットコインなどと同じくマイニングによって掘ることができます。
ファイルコインのマイニングは上記でも述べた通り、
IPFSのネットワークを維持するために、長期間にわたってデータを保存したり、
ブロックチェーンのネットワークを監視したりすることで、
マイニング報酬を得ることができます。
そのために大容量で安定性・耐久性が高い記憶装置が必要となります。
これらを個人で準備することも可能ですが、今のところ現実的ではありません。
そのためマイニング企業に委託して、マイニングをしてもらうことになります。
現在マイニングを代行している業者がたくさんあります。
どの業者を選ぶべきかは別の記事で説明しようと思います。
ファイルコイン(Filecoin/FIL)は稼げるのか?
ここまでの説明で、ファイルコインの仕組みや入手方法を知ることができたと思います。
我々個人投資家が入手するためには、マイニングを行っている企業の
案件を購入することでマイニングに参加できるということが分かりました。
では、ファイルコインのマイニングに参加することで
我々個人投資家が稼ぐことができるのでしょうか?
シミュレーション結果
マイニングプロジェクトの一つであるE-FILEさんが、
シミュレーション結果を公開してくださっています。
※私はE-FILEさんをオススメしているわけではありませんのでご注意ください
ファイルコイン(FIL)の先物の価格が現在は2,000円前後ですが、
上場時に2,000~5,000円で推移したとして、その平均の3,500円とした場合、
最低でも一日に0.48枚のFILを採掘できたとして、
マイニングのためのマシンを1年契約で5TB(30万円分)契約した場合、
という前提で
0.48枚×5TB×30日×3,500円 = 252,000円
となり、1か月で85%の回収ができるという計算結果が出ていました。
これが本当であればすごいですよね。
これは1日当たりの採掘枚数がどれくらいになるかがまだ明確ではないのと、
FILの1枚当たりの金額が明確ではないため、
振れ幅が大きいとは思いますが、少なめに見積もってもこれくらいの
利益を出すことができるとのことです。
2か月で元がとれ、そこからは毎月利益となりますので、
とてもおいしい案件になりますね。
私の見解
※私の個人的な見解なので、これを見て投資するしないの判断をしないように注意
長期的な目線
私は長期的な目線では稼げると考えています。
現在のHTTPが将来的にがIPFSに切り替わっていく、
そして現在HTTPをけん引しているWEB系企業が
こぞってIPFSの参入に動いている、
また5G時代となり、データ量も圧倒的に増えていき、
効率的なストレージの利用が必要になると考えると、
IPFSへの期待が大きくなるのは目に見えています。
それに加えてファイルコインの供給量がとても少ないことから、
需要に対して供給が追い付かず、
ファイルコインの価格が高騰してもおかしくはないと思います。
またIPFSが特定の権力による検疫が困難ということで、
現在の中国ではYoutubeやFacebookがVPN経由でなければ利用できませんが、
これがIPFSになると政府が介入できなくなり、
自由にデータを共有することができるようになると考えると、
人口の多い中国がIPFSに本気で取り組んでくることが予想され、
ファイルコインへの需要もかなり増加すると考えられます。
短期的な目線
しかし短期的な目線では、すぐには稼げなさそうな印象です。
ファイルコインを使ってIPFS上でファイルの共有が活発になれば、
ファイルコインの値段が増加すると思いますが、
ファイルコインの仕組みの部分でも説明した通り、
IPFS上にファイルを保存するためには、FILが必要ですが、
そのFILが入手難易度が高いうえに、FILの価格が変動しますので、
企業がIPFS上にファイルを保存しようとしたときに、
企業がFILをどうやって入手するか、
そして価格が変動するようなFILを稟議にどうやって通すのかというのが疑問で、
その部分が解決しなければ、多くの企業がIPFSを利用するという環境は、
まだまだ先のように思えました。
たかぷは投資するか?
しかし長期の目線で見れば稼げると思いますので、
10月のメインネットのローンチ時点から
ファイルコインのマイニングに参加し、ファイルコイン(FIL)を取得していけば、
かなりの確率で稼ぐことができると思いました。
そのため私は今の段階だからこそ投資してみようと思います。
ただこちらも余剰資金で実施です。
これまでの案件の中で最もマイナーで、リスクが大きいからです。
しかもまずは少額かつ、マイニング企業を分散して投資しようと思います。
その際の様子については別の記事でご報告しようと思います。
まとめ
今回はファイルコイン/Filecoin/FILという
ブロックチェーン技術を使った分散型ストレージと、
そのインセンティブについて調査をしてみました。
- IPFSは将来的にHTTPに変わるであろう技術
- ICOで有名な投資家や企業が282億円の投資するほどの案件
- マイニングでFILを入手することが可能
- 2020年10月にメインネットローンチという今のタイミング
ということで、かなりの期待ができる案件であることが分かりました。
ハイリスク・ハイリターンの案件ですので、
あくまで余剰資金で分散して自己責任で参加しましょう。